17年前、このHPを作ったのは私でした。
その時の主宰者は母であり、私が主宰者としてこうしてご挨拶をする日が来るとは考えておりませんでした。しかし月日は流れ、ちょうど5年前の11月から私が中心となって音楽教室を運営する事となりました。
5年の節目となる2022年の11月に私からもご挨拶をさせて頂きます。
ご存じの方も多いかと思いますが2017年の11月に母が大病となり、それまで声楽と小学校高学年以上のピアノの生徒さんを教えていた私がすべての生徒さんを引き継ぐ事となりました。
皆さまにはこの5年間、本当に温かい支えと励ましを頂きました事を衷心より御礼申し上げます。
そしてこれからは祖母や母が大切にして来た音楽の教育方針を受け継ぎつつ、新しいものも取り入れて自分なりの道を模索して行きたいと思います。
母はよく子供達に対しては目先の事ではなく将来を長い目で見てピアノを教えてあげなければいけないと言っていました。子供達の将来に対しての責任があると。そして、ピアノがその子の一生の友達であって欲しいとも願っていました。
私自身はピアノ塾の娘として生まれ、ピアノに対しては楽しさと同時に辛さや苦しさも感じてきました。だからこそ私はピアノをできるだけ楽しく教えてあげたいと思っています。
音楽は本気でやろうとすればする程、光の部分と影の部分が見えて来ます。野ばら会の生徒さん達には子供の頃に音楽の楽しくて美しい光の部分をたくさん見せる事で、きっと大人になっても音楽を愛してくださるのではないかと信じています。
もちろんレッスンの中で音楽的にけして譲れない所は譲りませんし、練習をしてこなければ小言も言うかと思いますが(笑)それでも将来、『子供の頃ピアノを習っていて、時々は少し叱られたりもしたけど楽しかったなぁ。音楽は今でも大好きだなぁ。』と思ってもらえる事が目標です。
すでに音楽を生涯の友としてくださっている大人の生徒さんにも歌やピアノを更に好きになって頂けるよう努力してまいります。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
佃 美佳
私達の音楽教室も故佃トキエが創立して以来、あっという間に50年の月日が流れました。
その間、なんとたくさんの生徒さんに支えられ、励まされ続けてきた事でしょう。
最近では卒業された生徒さんが、ご自分のお子さんを再び教室に通わせようとお連れになる事も多く、
発表会では親子で連弾をなさるなど、心温まる演奏が見受けられます。
大人の生徒さんも数多く在籍され、その音楽を心から愛する姿勢に私達講師が気づかされる事が本当にたくさんあるのです。
また、音大に見事合格され、教室の発表会でゲスト演奏をしてくださる頼もしい生徒さんもいらっしゃり将来が楽しみでなりません。
音楽を通じて、子供達の心を豊かにしたいと始まった我が教室も、気づけばはるか半世紀の時代を越えることになりました。これからも音楽を愛するすべての方にその素晴らしさを伝えて行ければと思います。
そして生徒の皆さんと一緒に、ひとりひとりのペースで心の通いあったレッスンができればなんと素敵なことでしょう。
音楽の道は時には忍耐が必要な事もあります。
しかしそれを乗り越えた時に、本当の音楽に触れる事ができます。
どうぞこれからも皆さんで頑張って行きましょう。
そしてこのホームページで興味を持ってくださった方、どうぞご心配なさらずに、音楽の扉をノックしてみませんか?
(先代主宰者 佃 美惠子よりのメッセージ)